【母親・ご家族】摂食障害の娘への接し方でお困りの方

目次

娘の症状に気づいた日々

私がこちらにご相談した時、娘は自分の身体をひどく酷使している状態でした。毎朝は走りに行き、決まった食べ物から食事を摂り、夜になると過食嘔吐をする日々がもう何年も続いていました。

症状に気づいた初めの頃は「もっと食べたほうがいい」と言ってはけんかになり、しばらく口を利いてもらえなくなることを繰り返していました。娘の行動や痩せていく様子を目にするたびに、身体の心配で胸が締めつけられるようでしたが、どう声をかけて良いのかわからず、当たり障りのない会話だけをするようになっていました。自分の育て方に問題があったのではないかと悩み、娘との関わりが怖くなっていたのだと思います。

カウンセリングでの気づき

こちらに相談した際、「環境や性格など、いろいろな要因が絡み合って発症する」というお話を伺い、少し安心することができました。それでも自分を責める気持ちは消えませんでしたが、カウンセラーさんとのお話を通して、

  • 「一緒に生活している以上、お互いに影響し合うのは当たり前のこと」
  • 「だからこそ支えになることもできる」

という考え方に少しずつ変わっていった気がします。

娘との関係の改善と自分の振り返り

娘への対応について相談しながら、少しずつ娘と症状以外の話題で会話をするよう努めてみました。最初は思うような反応がなく心が折れそうになることもありましたが、次第に娘との会話が増え、家の中の緊張がほどけていくのを感じました。そして、自分自身も親との関係で悩んだ過去を思い出しました。

私の母は何でもこなすキャリアウーマンでした。私も母を誇りに思い、母のようになりたいと努力していましたが、母の期待に応えようとするうちに次第に窮屈さを感じるようになりました。

自分の興味を優先したとき、母に「じゃあ勝手にしなさい」と言われたことがとても不安で、結局自分のやりたいことを諦めた経験があります。そして、自分も娘に同じように接してしまっていたのかもしれないと気づきました。その瞬間はまた自分を責めそうになりましたが、カウンセラーさんから

「そのやり方でご自身を守ってこられたんですね」

と言われた時には、思わず涙が溢れました。

娘との関係修復と今の思い

その後、娘に自分の気づきを伝えて謝ったところ、娘から

「謝ってほしかったわけじゃない。私の気持ちをわかってほしかったけど、うまく言えなかった」

と言われ、一気に肩の力が抜けました。責められると思っていたのは自分自身だったのだと、今では思います。

現在、娘は病院で食事指導を受けながら治療を続けています。摂食障害の治療はこれからも続きますが、娘が治療を受ける気持ちになってくれたことは大きな一歩です。また、治療が進む中で相談させていただきたいと思っています。

カウンセラーからのメッセージ

ご家族の悩みと向き合うために

摂食障害のお子様への接し方に悩まれるご家族は少なくありません。ご利用者さまのように、真っ正面から向き合い、結果としてお互いに傷ついてしまうご家庭もあれば、お子様の言うことに従い過ぎて、結果的に症状を促してしまうケースもあります。

どのご家庭も、お子様や家族を守りたい一心で一生懸命に対応されているのは共通しています。ただ、その対応が結果的にお互いを苦しめてしまうのはとても辛いことです。

大切な気持ちを取り戻すために

お子様やご家庭を大切に思う気持ちを失わないため、以下のような取り組みをお勧めします。

  1. ご自身の気持ちを整理すること
  2. 落ち着いた心や冷静な視点を取り戻すこと

これらを通じて、ご家族自身が安定することで、お子様が回復へ向かう道を見守り、支えていくことができます。そのために、まずご自身を大切にすることから始めましょう。

どのような悩みでも、ぜひお聞かせください。一緒に考えていきましょう。

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