【30代女性】対人関係療法との出会い|本当の自分の気持ちに気づいた話

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回復を諦めずに一歩踏み出した時

私は、摂食障害を克服するために何度か病院に通った経験があります。薬の処方を受けたり、カウンセリングを受けたりしましたが、症状が改善する実感は得られず、「もう治療は無駄だ」と諦めかけていました。そんなとき、夫が偶然「対人関係療法」の書籍を読んだことがきっかけで、いろいろと調べてこちらのカウンセラーさんにたどり着きました。

涙と一緒に感情があふれた頃

カウンセリングを始めた当初、自分の気持ちを言葉にしようとするだけで涙が止まらないことが何度もありました。その頃は、自分自身でも「なぜ泣いているのかわからない」と感じていました。しかし、カウンセリングを通じて「自分の中にある感情」に少しずつ気付けるようになり、そのプロセスの中で自分の「物事の捉え方」に癖があることも自覚できました。

この気づきを得るまでの道のりは簡単なものではありませんでした。向き合う過程では辛さを感じることもありましたが、カウンセリングで状況を冷静に整理する機会を重ねるうちに、自分の中で「事実」と「自分が作り上げた想像」を区別できるようになりました。

自分と向き合った経験が自分の力になった今

長い間、過食嘔吐という行動に頼ることで、自分の気持ちや悩みを押し込めてきた私にとって、カウンセリングはまるで自分を見つめ直す旅のようでした。一つひとつ丁寧に気持ちを整理していく中で、自分の心にそっと耳を傾けることの大切さを学びました。

症状が出てしまう日があったとしても、それを「ダメな自分」と責めるのではなく、「今、自分はどんなことを感じているんだろう?」と優しく問いかけることができるようになったのです。そしてその問いかけの中で、少しずつ自分を立て直す力を取り戻していきました。

カウンセリングで得た気づきや学びは、私の日常において大きな助けとなっています。辛いときも、過去の経験を思い返すと「これなら自分にもできるかもしれない」と思えるのです。摂食障害を乗り越えるという経験は決して簡単なものではありませんでしたが、振り返ってみると、これらすべてが私にとって貴重な学びであり、人生の糧となっています。

こうして今の私があるのは、いつも真剣に向き合ってくださったカウンセラーさんのおかげです。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

カウンセラーからのメッセージ

摂食障害を抱えている方をはじめ、自分の感情を押し込めてしまう方々は、感情に触れることに対して強い恐れを抱いていることが多いです。感情を感じると自分が壊れてしまうのではないか、周りに迷惑をかけてしまうのではないかという不安から、さまざまな方法で感情を抑え込もうとしています。

その結果、出来事に直面したとき、感情ではなく思考で対処するようになるのです。この利用者さまが書かれている「物事のとらえ方の癖」もその一例です。実は、この思考の癖は、過食や過食嘔吐と同じように、感情を直接感じないで済むようにするための自己防衛のひとつです。しかし、こうした対処を続けていると、自分の本当の気持ちがわからなくなったり、思考の癖(自分が作り上げた想像)と現実の区別がつかなくなってしまうことがあります。

自分の気持ちに気づくことで次の一歩が踏み出せる

私たちは、本来、目の前の出来事に対して感情を頼りに行動を起こすことで、自分が本当に求めている未来に向かって進むことができます。感情を無視してしまうと、その道筋が見えなくなり、どの方向に進んだらよいのかわからなくなることもあります。

もし、今「どうしたらいいかわからない」と感じている方がいらっしゃるならば、もしかするとこのような状態に陥っているのかもしれません。その状態から抜け出し、自分自身の人生を自分の力で切り開いていくための一歩を踏み出してみませんか?

私たちは、あなたが自分の感情と向き合い、思考の癖を少しずつ緩めていけるよう、そして現実と向き合いながら希望を持てる未来を一緒に見つけていけるよう全力でサポートします。どんな小さな一歩でも構いません。一緒に進んでいきましょう。

迷っていても大丈夫。
まずは話してみませんか?

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