「休むことが怖い」「何もしない自分には価値がない」 そう自分を追い込んで、ボロボロになるまで走り続けてしまう方がいます。
実はその背景には、幼少期から「誰かの期待に応えること」でしか自分の居場所を守れなかった、『愛着(心の安全基地)』の傷つきが隠れていることが少なくありません。
自分を守るための「鎧」が重くなりすぎて、身動きが取れなくなってしまった……。
今日は、当ルームで一緒にその鎧を一つずつ脱ぎ捨て、20年越しの「本当の安心」を手に入れられたAさんの体験談をご紹介します。
ここからは、Aさんご本人の言葉で、その体験を語っていただきます。

Aさん(40代・女性)の体験談
半年ほど前まで、私は真っ暗な場所にいたような気がします。 仕事ではチームをまとめる立場として、誰よりも完璧に動かなきゃと自分を追い込んで。 ある日、ちょっとした人間関係のトラブルをきっかけに、パチンと糸が切れてしまいました。 涙が止まらなくなり、息が苦しくなって、あんなに責任感を持って取り組んでいた仕事に行けなくなったんです。
振り返ってみると、私はずっと「誰かの期待」に応えることでしか、自分の居場所を感じられなかったんだと思います。 子供の頃、親との関係で寂しい思いをした分、「いい子でいなきゃ」「迷惑をかけちゃいけない」って、無意識に自分を殺して生きてきました。 大人になっても、家庭でも、その癖は抜けませんでした。
休職してからも、「働いていない自分には、お金を使う資格も、休む資格もない」と本気で自分を責めていました。 20年近く、まともに眠れたことなんてなかった。いつも頭が重くて、家族にも優しくできない。そんな自分が大嫌いでした。
カウンセリングで先生に、「前のあなたに戻らなくていいんですよ」と言われたとき、最初は意味がわかりませんでした。でも、今まで後回しにしてきた「自分の本当の気持ち」に一つずつ気づいていくうちに、少しずつ心が穏やかになっていくのを感じました。
一番大きな変化は、長年距離を置いていた姉と、本音で話せたことでした。 「一人で頑張らなくていい、心配させてほしい」と言ってもらえたとき、私は人生で初めて「あ、ここにいてもいいんだ」という安心感を知った気がします。
大切だった恩師との別れを経験した今、私は不思議な感覚の中にいます。 あんなに「いつ死んでもいい」と投げやりだった私が、「これからは、自分を大切にして元気に生きたいな」って、心から思っているんです。
20年ぶりに、薬がなくても眠れるようになり、朝もぱっちりと目が開くようになりました。 今は、朝の静かな時間に自分でお茶を淹れて、編み物をしたり、ただぼーっとしたり。 誰かのために無理して動くんじゃなく、自分の心地よさを選べるようになりました。

おわりに:カウンセラーとしての視点
Aさんが20年ぶりに深い眠りと穏やかな朝を取り戻せたのは、単に「休息をとったから」ではありません。
カウンセリングを通じて、「誰かのための自分」ではなく「自分のための自分」として生きる許可を、ご自身に出せるようになったからです。 長年未処理だった家族への想いや、身体に刻まれた緊張(トラウマ)を一つひとつ丁寧に解きほぐしていくプロセスは、決して楽な道ではありませんでした。
でも、Aさんは勇気を持って自分と向き合い、「自分という存在そのものが安全基地である」という感覚を育んでいかれました。
愛着の傷や生きづらさは、大人になってからでも、いつからでも癒やすことができます。 「もう頑張れない」と感じているのは、あなたがこれまで十分に頑張ってきた証拠です。 これからは一人で抱え込まず、新しい人生の扉を一緒に開いてみませんか。 あなたの「なぎのような穏やかな日々」への第一歩を、ここで待っています。
回復された方・変化を実感された方
実際の体験談を読む
体験カウンセリング
(オンライン)