「現状を変えたいけれど、怖くて動けない」 「一度踏み出したけれど、疲れて立ち止まってしまった」
そんなふうに悩んでいる方は、決してあなただけではありません。真面目で、これまで一生懸命に生きてきたからこそ、新しい一歩に対して人一倍慎重になってしまうのは、あなたが自分を大切にしようとしている証拠でもあります。
一歩を踏み出すために必要なのは、決して「強いメンタル」や「根性」ではありません。
本当に大切なのは、「自分の心を守りながら進むための、正しい知識と技術」です。
この記事では、メンタルやトラウマの悩みを抱えながらも、自分らしい未来へ進みたいあなたへ贈る「8つのヒント」をまとめました。

上畠 真紀
公認心理師、精神保健福祉士
経験
18年以上のカウンセリング経験(精神科・心療内科)
専門分野
摂食障害、気分障害、トラウマ、対人関係
なぜ、頑張るほど「動けなく」なってしまうのか?
これまで、心が苦しくなる仕組みや、自分を責めてしまう背景についてお伝えしてきました。 多くの方が「変われない自分」を責めてしまいますが、実はそのブレーキは、あなたの脳が「もうこれ以上、あなたを傷つけたくない」と必死に守ってくれているサインなのです。
この8つのヒントは、そんなあなたの「心の防衛本能」とケンカせず、仲良くなりながら、無理なく安全に変化を起こしていくための「お守り」のようなものです。
迷ったときのガイド:この記事の読み方
全部を一気に実践しようとしなくて大丈夫です。今のあなたの状態に合わせて、気になる項目から読んでみてください。
とにかく自信がなくて不安な方へ:ヒント3・ヒント5・ヒント6
毎晩、一日の終わりに自分を責めてしまう方へ:ヒント8
一歩を踏み出すための8つのヒント
1. 周りの声に振り回されない
一歩踏み出そうとするとき、周囲の反応がどうしても気になりがちです 。「そんなの無理だよ」「普通はこうだよ」という声は、あなたの自信を揺らがせるかもしれません。でも、他人の意見はあくまでその人の主観。あなたの安心を守れるのは、あなただけです 。相手の課題と自分の課題を分ける「境界線」の引き方を知ることで、外の声に振り回されずに済みます。
→ [詳しく読む:「それ、あなたの課題かも?」挑戦する私を静かに守る「心のバリア」の張り方]
2. 「努力(プロセス)」と「結果」を分けて考える
「もし失敗して、また落ち込んだらどうしよう」と結果ばかりを気にすると、不安はどこまでも膨らみます。良くなるという「結果」を目標にするのではなく、「今日、これを選んだ」というあなたのプロセスそのものを大切にしましょう 。「行動したこと自体」にマルをあげられるようになると、驚くほど心が軽くなります。
→ [詳しく読む:「結果」を追いかけなくていい。今の自分を肯定するための「プロセス」の魔法]
3. 「今の自分の枠」でやりきる
大きな変化を意識しすぎると足がすくんでしまいます 。世間の基準ではなく、今日のあなたが無理なくできる範囲が今のあなたの「正解」です 。「これならできそう」と自分で決めた範囲をやりきる感覚は、次のステップへのエネルギーになります 。
→ [詳しく読む:「今の私」のままでいい。自分にちょうどいい「枠」の見つけ方と、心の守り方]
4. 完璧じゃなくても大丈夫(0か100かの思考を緩める)
100点か0点かという極端な考え方は心をすり減らします 。最初から理想通りになろうとしなくて大丈夫。10点でも30点でも、それは立派な前進です 。グレーゾーンを許容できるようになると、一歩踏み出すハードルはグッと下がります。
挑戦の目的は完璧な結果ではなく、あなた自身の学びや経験そのものなのです 。
→ [詳しく読む:「0か100か」の疲れを手放す。完璧主義をゆるめて「ほどほど」で進むヒント]
5. 不安や恐れを「そのまま」受け入れる
怖い気持ちや迷いは、あなたを守ろうとする防衛本能です 。消そうとしなくて大丈夫。「今、私は怖いんだね」と認めてあげてください 。不安を抑え込もうとするよりも、受け入れたうえで動くほうが心は穏やかになります 。「怖い」と感じたまま、その手をつないで一歩だけ進んでみませんか。
→ [詳しく読む:「怖い」ままでいい。不安を敵にせず、味方につけて一歩進むためのヒント]
6. 「小さな成功体験」を積み上げる
一気に解決しようとせず、階段を一段ずつ登るように進みましょう 。自信は、大きな成功ではなく「自分で決めた0.1歩」の積み重ねで育ちます 。ハードルを地面に埋めるくらい下げて、確実に「できた」という実感を拾い集めていきましょう 。
→ [詳しく読む:「できた」を味方につける。自信を育てる「0.1歩」の積み重ね方]
7. サポートを求めてもいい(一人で頑張らない)
挑戦は一人で抱え込む必要はありません 。信頼できる誰かに不安を話したり、専門的な助けを借りたりすることで、心の負担は驚くほど軽くなります 。「頼ること」は依存ではなく、自立への大切なステップです 。専門家や信頼できる人を「チーム」にして、あなたを支えてもらいましょう 。
→ [詳しく読む:「一人の力」を卒業する。挑戦を支える「サポーター」の見つけ方と頼り方]
8. 振り返る時間を持ち、自分を労う
一日の終わりに「今日やったこと」を静かに振り返ってみましょう 。たとえ思い通りにいかなくても、それは次に活かせる大切なヒントになります 。今日を生き抜いた自分に「お疲れ様」を言う5分間が、明日へのエネルギーに変わります 。
→ [詳しく読む:「今日」の自分を置いてきぼりにしない。心を整え、自信を育む「振り返り」の習慣]
最後に:あなたのペースが、一番の近道
この8つのヒントは、すべてを一度にやる必要はありません 。「今の自分に必要だな」と感じるものから、一つずつ試してみてください 。
挑戦前の迷いや不安は、ごく自然なことです。大切なのは、周りに振り回されず、自分のペースで「自分の枠」をやりきること。完璧を目指すよりも、小さな一歩を積み重ねることが、自信と安心感を育てる近道です。
まずは、今のあなたにできる範囲から始めてみましょう。迷いや不安を感じたときは、いつでもこの8つのヒントを思い出してくださいね。
あなたが自分を大切にしながら進む一歩を、私は心から応援しています 。
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